iamobasan’s diary

考え方を少し変えるだけで幸せになる方法

介護の仕事で(私のやり方)

職場でいつも、思う事があります。

優しさについてです。

私の職場では、介護をすると言うより

利用者さんに、優しく、何でもやってあげる

職員がいます。自分でごはんを食べれるのに

食事介助をしたり、服を着るのにも、一から

十までお手伝いをする、とても優しい職員です。

なので、利用者さんも、何か用事を頼む時も

その優しい職員を、名指しで呼んできます。

利用者さんは、自分でできる事も、しないように

なってきました。なぜなら、優しい職員に頼めば

全部やってもらえるからです。

ある日、食事が始まっても箸を持とうと

しません。誰かを待っているようです。

そうです、あの優しい職員さんを待っているのです。

これって、優しいの? 自分ができる事をしなくなる

のは、とても楽。

でも次々できなくなってしまう事は、利用者さんにとって

優しいのかなあ。

職員は優しくする事で満足かもしれないが、できる事を

奪われた利用者さんは、それでいのかなあ?

といつも疑問に思います。

それに、職員が帰った後残った夜勤職員が大変です。

できない事でいっぱいの利用者さんを、介護するのですから

必要でない事もたくさんして、帰った職員は、今日もよく

頑張ったと満足でしょう。後に残った職員は、しなくても

いい事がいっぱい増えているのですから、不満でしかありません。

時々、優しい職員さんは、ナースや上の人に注意をせれると

「こんなに一生懸命頑張っているのに」と不満そうに言います。

でも優し事をいっぱいしなければならないので、他の事がお留守に

なってしまうのです。

優しさ=介護と勘違いしている事が、時には、重大なミスを

してしまうのです。優しいのは、すごく良い事だと思うのですが

もっと先を考えて、介護を増やさない=優しさと気づいて

くれたら、利用者さんも、いろんな事ができるが増えたら

楽しく余生を過ごせるのでは、ないかと思います。

ちなみに、私は、利用者さんに対しては、その人を知る事を

大事にしていて、利用者さん一人一人のできる事、できない事

を、まず把握します。それから色々な事を、手伝うのではなく

一緒にしてみたり、できるまで、待ってみたりします。

その人のペースや、できる事を考えてあげる事が、優しさ

だと思っているので、利用者さんを、よく観察してます。

できない事を少し手伝い、できない原因を考えます。

優しい職員さに比べたら、少し厳しいかもしれませんが、

これが私の介護のやり方です。

実際、ごはんを食べなくなった利用者さんも、根気よく付き合った

ので、今は自分で食べて、完食します。

この時が、自分で満足する瞬間です。 食べるようになってくれて

ありがとうと、といつも声に出して言ってます。